こんにちは、表参道で美容師をしていますhannaです。
3歳女の子と夫と3人暮らし、そして現在妊娠6カ月で8月に男の子誕生予定です。
さて、この度新型コロナウイルスの影響で私が勤める美容室も臨時休業となりました。
予定していたカットやカラー等々が出来なくなりお困りのお客様も多いのではないかと気を揉んでいます。
が、ここは「命最優先」という事で営業を自粛し今の状況で美容師として私が出来ることは何か考えて発信していけたらと思いブログを書いています。
美容室に行けなくてお困りの方に少しでも役立つ情報をお届け出来れば嬉しいです。
美容室が臨時休業になり、お客様から1番最初に相談があった『白髪染め問題』。
「市販の商品で応急処置できるものを教えてほしい」というものでした。
美容師として普段は市販のカラー剤をご紹介することはありませんが、私の持つ知識の範囲で出来るだけ肌にも頭皮にも優しく、仕上がりが良いものを探してご紹介しています。
基準は『私が普段担当しているお客様にもご紹介できる白髪染めであること。』
このブログでは『まず知ってほしい白髪染めについての基礎知識』と『美容師が選んだ白髪染め応急処置ベスト4』をまとめましたのでご覧ください。
まず知ってほしい!白髪染めの基礎知識《白髪染めの種類》
自分で白髪染めをする前にまず知っておいてほしい基礎知識です。
市販の白髪染めは種類が多くて何を選べばいいかわからないという方が多いのではないでしょうか?
ここでは白髪染めの種類と特徴をまとめてご紹介します。
自分の頭皮の状態(敏感肌、乾燥肌etc.)や求める仕上がりのイメージ(明るくしたいor明るくしなくていいetc.)などに当てはめて種類が選びやすくなるようにご説明します。
ヘアダイ
ヘアダイとは酸化染毛剤のことをいい、世界的に最もポピュラーなヘアカラー剤です。
酸化染料が毛髪の中に浸透し、髪の中で結合して色を発色します。結合した色素はキューティクルの隙間より大きいため髪の中に色が留まる仕組みです。
酸化染料剤は元々の髪の色(メラニン色素)を脱色する働きもあるので仕上がりの明るさも選べます。
カラーの持ちは2ヶ月ほどです。
色の染まりが良く幅広い色味や明るさを選べる反面、体質・季節・体調によっては酸化染料で炎症を起こす場合もあるので注意も必要です。
オーガニックカラー
オーガニックカラーとはヘアダイの薬剤にオーガニックのハーブエキスを加えることで保湿効果や艶を求めるものです。
ヘアダイの薬に比べて刺激が少ないものが多いので、敏感肌や頻繁にカラーをする方におすすめです。
ヘアダイの白髪染めに比べて色味の種類が少ないのが現状です。
ヘアマニキュア
酸性染料を使用したカラー剤です。
一般的に酸性カラーやカラートリートメントがヘアマニキュアに分類されます。
ヘアマニキュアはキューティクルの隙間から酸性染料が浸透して色が入ります。
カラーの持ちは2〜4週間ほどです。
髪の毛のダメージはほとんどなく、アレルギーもあまりありません。
メラニンを脱色する力はありませんので元々の髪色を明るくすることは出来ません。
ヘナ
ヘナはミソハギ科の植物でヘナの葉を粉末状にしたものをお湯などで溶いて使用します。
ヘナの葉に含まれる色素がキューティクルから浸透し髪の毛のタンパク質に絡みつき発色します。
100%ヘナだけで染めた場合は淡赤〜淡褐色で白髪にほとんど色が入りません。
日本で販売されているヘナのほとんどは色素(酸化染料)も配合されていおり何種類か色味を選ぶことが出来ます。
カラーの持ちは酸化染料を含んでいる場合ヘアダイとほぼ同じく2ヶ月ほどです。
メラニンを脱色する力はありませんので元々の髪色を明るくすることは出来ません。
美容師が選んだ市販の白髪ケアベスト4
美容師として普段は市販のヘアカラー剤をおすすめする事はありません。市販のものを自分でするより美容室のカラーの方が髪にも頭皮にも優しく、仕上がりが綺麗だと信じているからです。
でも緊急事態で美容室での施術ができなくなった今、そんな事は言っていられません。
美容室に行かれない間、どんどん目立ってくる白髪がストレスにならないように応急処置的にでもケア出来るものをご紹介します。
ポイントコンシーラー(アリミノ)
こちらはシャンプーなどで洗い流せる1日限りのマスカラのようなアイテムです。
分け目や生え際のケア用です。
私が働くサロンでも取り寄せて販売しています。コーム型マーカータイプですのでヘアマスカラよりもしっかりムラなく塗りやすいです。シャンプーすると落ちてしまいますが、「頭皮がしみやすい」「自分でカラーをした事がないので市販のカラー剤は不安」という方はまずこちらを試してみてはいかがでしょうか。
色は少し明るめの方はミディアム、 暗めの方はダークがおすすめです。
難易度:★
プリオール・カラーコンディショナー(資生堂)
こちらはお風呂でシャンプー後につけてしばらくしてから洗い流すタイプのものです。
私も使用した事がありますが実感としては5日ほど毎日使っていると徐々に染まってくる感じです。マニキュアに分類されるもので頭皮や髪のダメージはありません。
ただ、根元の生えてきた部分だけに塗るのは難しく、全体に暗くなりやすいのが注意点です。出来ればクシにこちらのコンディショナーをとり、鏡で根元だけに塗れるととベストです。もともと暗めに染めている方は気にせず通常の塗り方で大丈夫です。
ダークブラウンで結構染まってきます。明るめの方はブラウンで良いと思います。
難易度:★
コンディショニングカラー・トーンリッチ(アリミノ)
こちらはプロ使用のヘアマニキュアです。
塗るのが少し難しいですが、きちんと塗れればしっかり染まります。
こちらの場合、この商材の他にカラー剤を出すカップとコームと手袋が必要です。カップはスーパーなどで苺などが入っているプラスチックで大丈夫です。コームは目が細かめのものがおすすめです。手袋は使い捨てのビニールのものやお掃除に使うゴム製のものでOKです。
まず、カップにカラー剤を出してコームですくい取り、根元に塗ります。20分ほど放置してシャンプーで洗い流します。
最大の注意点はマニキュアが付いたところは染まってしまうという事です。家で気をつけたいのは壁や陶器の洗面台です。短時間で染まってしまうので付いたらたらすぐに洗い流しましょう。
これはこの商品に限らず、マニキュア全般に共通することです。
そしてフェイスラインも額が染まらないようにワセリンやボディクリームなどを事前に塗り、耳もラップなどで保護しましょう。頭皮にはつかないように塗ってください。
洗い流す際、お風呂場や洗面台も染まる可能性がありますので心配な方はやめておいた方が良いかもしれません。
色はしっかり染めたい方はミディアム ウォームブラウン、明るめの方はライトウォームブラウンがおすすめです。
難易度:★★★
ウエラトーン ツープラスワン 分け目・フェイスライン用(ウエラ)
こちらはヘアダイです。
ヘアダイはとにかくしっかり染めたいという方向けです。私自身この商品は試した事はないのですが、ウエラというブランドは他の市販のメーカーに比べて個人的に信頼出来るのと商品説明をみてこれなら大丈夫そうと思いましたのでご紹介します。
ただし、ヘアダイは肌に炎症を起こしやすいので説明書をよくご覧になってパッチテストをしてください。普段カラーでしみやすい方にはおすすめしません。
また一般的に市販のカラー剤はサロンで使っているカラー剤より傷みやすいので放置時間を必ず守ってください。
暗い色で染めてしまうと「思っていたよりも暗くなりすぎた」という時に明るくするのが難しいため少し明るめの色を選ぶことをおすすめします。
難易度:★★
まとめ
今回は外出できない今の現状に合わせてネットで購入出来る市販の白髪染めをピックアップしました。
ご自身の肌の状態、体調をまずよく見極めて無理のない範囲で試してみてください。
そして何よりも早く安心して美容室でカラーが出来る日が来る事を願います。
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